喜多日菜子と今年の大相撲を振り返る
~ファミレスにて~
プロデューサー(以下P)「今年の大相撲を振り返りませんか?」
喜多日菜子(以下日)「なんでこれを日菜子とやるんですか?今日はてっきり新しいお仕事のお話かと思って、けっこうワクワクして来たんですけど~…」
P「すみません、私の大相撲話を聞いてくれる人が周りにいなくて…喜多さんならと思いまして…」
日「は、はぁ…でも確かにプロデューサーさん、あまりお友達多くないって仰ってましたよね~。」
P「そうなんです、そうなんですよ。もちろん食べたいもの頼んでもらってリラックスして聞いていただいて良いので。おごりますよ」
日「ありがとうございます。じゃあまずはこのシャインマスカットのパフェを頼みますね」
~数分後~
P「さて、それではお話させていただきます。そもそも喜多さんは、大相撲っていつやっているかご存知ですか?」
日「いわれてみると…知らないですね~。フリーの日に学校からおうちに帰るとたまにやってるかも、って感じです。」
P「やっぱり一般の方からの認識ってそういう感じですよね。
大相撲の興行…アイ
ドルで言うとライブやイベントにあたりますが」
日「なんか大相撲とアイドル活動が同じラインに並ぶのって新鮮ですね~」
P「そうですか?大相撲ファンの中には特定の力士のファンも結構いて、応援するときは推し力士のタオルを掲げたりもするんですよ。アイドルのファンと同じようなものです」
日「そういわれてみると、意外と近いのかも…?スポーツはスポーツですもんね、ちょっと普通のスポーツとは違いますけど。」
P「そうですそうです。…すいません、話を戻しますね。
大相撲の興行には大きく分けて2つあって、15日間をかけて地位ごとに優勝者を決める『本場所』と、地方を
回って1日限りの相撲を行う『地方巡業』があります。テレビでやっているのは前者の『本場所』です。今年はご時世もあって『地方巡業』は実施されなかったので、地方の方にとっては寂しい年となってしまいましたね」
日「15日間もやるんですね。すごいバシバシたたき合ってるイメージなんですけど、あれを15日できるってすごいですね~。」
P「お、喜多さんも相撲に興味が出てきましたか。来年あたりいいお席を用意しますよ。N〇Kに映って『升席の妄想妖精』とか呼ばれませんか?」
日「…?」
P「すいません、はしゃぎ過ぎました。パフェは美味しいですか?」
日「はい!レッスン終わりでお腹がぺこぺこだったのでもう無くなっちゃいそうです」
P「それは良かったです。おかわりを頼んでも良いですよ。
さて、また話がそれてしまいましたが…それではここから、今年の大相撲を本場所ごとに振り返っていきましょう。まずは初場所(一月場所)からです。」
P「そうだった、先に言っておきますが、今年の大相撲は正に『一つの時代の終わり』の年なんです。その辺りを頭に入れながら聞いていただけると、少しおもしろいかもしれませんよ。あ、今度はチョコパフェ頼むんですね、分かりました」
初場所 ~ 両横綱の休場。コロナウイルスが猛威を振るう中、新鋭大栄翔の初優勝
日「急に太字を使い始めましたね」
P「なんか気合い入れなきゃと思って…」
「さて、喜多さんがアイドル活動をされるうえでも、どうしても今年は動きづらい年でしたね。早くどうにかなって欲しいものです。大相撲も例外なく、感染症対策をしながらの開催をすることとなり、普段より少ない観客数での本場所開催が決定されました」
「喜多さんがHNYで初めて世界滅亡 or KISSを披露された次の日、2021年最初の本場所である初場所が始まりました。」
日「プロデューサーさん、難しかったら日菜子の話題を間に挟まなくても良いですからね?」
P「いえいえ、私は喜多さんのプロデューサーですので。素晴らしい歌唱でしたよ…!」
日「ありがとうございます~!…そういえば、本場所?って必ず日曜日から始まるんですか?」
P「そうなんです。日曜日に始まって、2週間後の日曜日に終わる感じですね。千秋楽…最終日のことですね、これが終わったころにチャンネルを変えるとちびまる子ちゃんがやっていますね。
日「(ちびまる子ちゃんの情報は要るんですかね~)」
P「そんな初場所ですが、開催前から大きなニュースが。横綱白鵬が新型コロナウイルスへの感染を発表し、3日後にはもう一人の横綱である鶴竜も怪我のため休場を発表します。あ、休場というのは、本場所に出場しないことです。」
「さらに、相撲協会による関係者のPCR検査を実施した結果、一部関係者の陽性反応が確認されてしまい、濃厚接触者の方を含めて休場をしなくてはいけなくなってしまいました。出場しないことでのペナルティーは課されませんでしたが、貴重な活躍の場を奪われてしまった皆さんの気持ちを考えると苦しいものがありますね」
日「それは辛いですね~…本番に向けて頑張ってきたのにライブに出られなくなっちゃったって考えると、とっても悲しいです」
P「そうですよね…さて、そんな状況ですが、大相撲は興行。幕が開くのであれば相撲をしなければなりません。The Show Must Go Onの精神です。」
P「それに、この場所には明るい話題もありました。2020年最後の場所で優勝した、大関貴景勝の綱とり-横綱になるための挑戦です。」
「よく相撲というと横綱という言葉を聞く機会が多いと思うのですが、横綱になれた人は相撲の200年以上の歴史の中で80人もいない。非常になるのが難しい地位なんです。」
日「なるほど。横綱さんってトップアイドルみたいなものなんですね~。」
P「ですです。で、これに挑戦したのが当時24歳の貴景勝。かつての横綱貴乃花の弟子だったこともあり、横綱を期待されていました。ちなみに好きな食べ物は味付け卵です」
P「横綱になるためには、基本的には二場所連続優勝、またはそれに準ずる成績を取ることが必要です。つまり、先場所優勝している貴景勝は、今場所優勝すれば文句なしで横綱だったんですね」
日「ふむふむ。それで、結果はどうだったんですか?」
P「残念ながらうまくは行かなかったんですね…。貴景勝は初日から4連敗をしてしまい、9日目時点で早くも7敗。基本的に大相撲の優勝ラインは2-3敗なので、優勝はほぼ絶望的となってしまいました。
結局、貴景勝は次の日から休場し、横綱挑戦はやり直しとなります。」
日「それは残念でしたね~…。 この場合、もう1回横綱になろうと思ったらどうすればいいんですか? 」
P「横綱になるのは至難の道。もう一度最初から2場所連続優勝を狙わなければいけないのです。」
日「それは難しいですね…。でも、たかけいしょうさんにはあきらめずに頑張って欲しいです!」
P「こんなところで終わるなんて絶対にイヤ……!ですよね。」
(視聴だけではわからないので、フルを聴いて元ネタを確かめてみよう!!!!!!)
「さて、場所前に話題だった貴景勝が優勝争いから脱落してしまった中、 初日から絶好調だったのが、 西前頭筆頭(横綱→大関→関脇→小結の次くらいに強い)の大栄翔。 自身初の初日からの 8連勝を成し遂げ、最初の日曜日を迎えた時点でトップに立ちました。場所前はほぼ話題に上がっていなかった大栄翔の活躍はファンをわかせます。」
P「結局大栄翔は、自分より格上の力士を全て倒した上で13勝2敗で優勝。
『角界のいじられキャラ』と呼ばれた大栄翔は、埼玉県出身者として初めての優勝を勝ち取りました。 」
日「おお~。意外なお相撲さんが優勝したんですね。」
P「正直意外でした。優勝候補になっていない力士が中盤まで勝ち続けることはあるにはあるのですが、大抵終盤に自分より強い力士と当たって負けてしまう事が多いのです。その点、大栄翔は格上力士に勝って優勝していますのでグッドですね。」
P「さて、大栄翔の優勝で幕を閉じた初場所の次は、3月に開催される春場所。しかし、春場所も波乱の中の開催となります。」
春場所 ~ 初の東京開催。不屈の男が激戦を制する
P「さて、春場所というのはこれまでずっと大阪市の大阪府立体育館で開催をされていました。しかし、またもや新型コロナウイルスの影響で
これを断念、初場所を開催した東京・両国国技館での開催を余儀なくされます。なお3月場所が東京で開催されるのは史上初です。
日「本当に大変な1年だったんですね。…すいません、ちょっとスパゲッティ頼んでもいいですか?」
P「お、主食を食べますか。良いですよ!」
P「さて、前の場所で活躍した大栄翔が二場所連続の優勝を狙う中、鶴竜は休場・白鵬は初日から出場しますが、足を痛めて3日目から休場となってしまいます。またもや横綱不在の大相撲となってしまいました…」
日「横綱さんが強い人っていうのはなんとなくわかるんですけど、やっぱり不在っていうのは良くないことなんですか?」
P「よくないこと、といいますか…」
「大相撲において、横綱というのはすべての力士の代表みたいなものでして、昔からの競技であることもあって『神の依り代』みたいな言い方をされることもあるんです。横綱不在のイメージとしてはライブでセンターの人が途中でいなくなっちゃった、みたいな感じです」
P「もちろんけがや病気をしている人に出場してもらうのは全くいいことがないのでしょうがないのですが、いて欲しいな~というのが本音ではあります。」
日「センターの人がいなくなっちゃうと考えると大変ですね!でも、病気とかならしょうがないっていうのもわかります。難しいですね~…」
P「そうなんです。さて、中日を終えたところでのトップは、小結の高安。もともと大関を担っていた実力者です。 直接のライバルであった関脇の照ノ富士を倒した高安に一気に優勝の可能性が出てきましたが、11日目に春場所不調だった大関の正代に敗れてしまいまたもや照ノ富士と並ぶ展開。」
日「おお、盛り上がってきましたね~!…あれ、大栄翔さんはどうしたんですか?」
P「…中日までで3勝5敗と負けが先行し、この時点で優勝はほぼ不可能な状態でした。」
日「はぁ~…勝ち続けるのって難しいんですねえ」
P「その通りですね。そして、11日目に大きなニュースが。休場が続いていた鶴竜関が引退を発表します。」
日「引退しちゃうんですか!?怪我をされてると言ってたので、治して戻ってこられるんだと思ってました~…」
P「怪我をした箇所が良くなかったのか、あるいはほかの理由か…激しい相撲の中で限界が来ていたのかもしれないですね。」
「2014年に横綱になってから7年と10か月、怪我もあってなかなか思い通りの相撲を取れない時期も多かったかと思いますが、堅実な取り組みをする横綱だったと思います。お疲れ様でした。」
日「鶴竜さん、お疲れ様でした。(プロデューサーさん、急にコメンテーターさんみたいになってちょっと面白いですね~)」
P「さて、横綱が引退を発表したとしても、大相撲は続いていきます。The Show Must Go Onの精神です。」
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日「プロデューサーさんはQUEENさんが好きなんですか?」
P「QUEENさんもですが、この言葉が好きなんです。」
日「なるほど~。確かに、アイドルとしても大切な言葉かもしれないですね~。」
P「すいません、また話が逸れてしまいました…同意していただいてありがとうございます。」
「さて、13日目が終わった時点で優勝の可能性がある力士は、高安・照ノ富士・貴景勝・碧山(ブルガリア出身の大型力士)の4名。」
「しかし、14日目に高安は伏兵の翔猿に敗れ4敗目を喫してしまい、3敗の照ノ富士を4敗の残り3人が追う展開に。」
「千秋楽では高安と碧山が直接対決の結果碧山が勝利し4敗をキープ。照ノ富士と貴景勝の直接対決は、序盤は貴景勝が優勢でしたが照ノ富士が逆襲し勝利、唯一3敗をキープして優勝を果たします。」
日「おめでとうございます!高安さんは途中まで良かったのに惜しかったですね~…」
「前の場所で不調だったたかけいしょうさんも、最後は負けちゃいましたけど復活したみたいで良かったです。」
P「喜多さん、さっき聞いたばっかりなのにもうそこまで…学習能力が素晴らしいですね。さすが当プロダクションのアイドルです。」
日「ありがとうございます~。最初は何の話だろうと思いましたけど、聞いてみたら意外と面白かったです。」
P「そう言っていただけると嬉しいです。そうしましたら…」
「残り4場所、がっつりお教えしましょう!!!」
日「(おお…なんか火がついちゃったみたいですね~)」